2018
13
May

写真動画手持ちIR

いろのないゆめ

アイキャッチ画像撮影:SONY α7III , Planar T* FE 50mm F1.4 ZA , Kenko Tokina PRO1D R72

 

夢を見た、と言う記憶は残っています。
が、大抵の場合その内容は起きた直後にほぼ忘却の彼方へ。

色も付いているような、付いていないような。
よくわからない。特定の何か、だけが強調されているような、パートカラーのような印象が無い訳ではないけれど。

IRフィルタ(赤外線透過フィルタ)を通して撮った、少しだけSF感漂う世界観が、なんとなく近いような気がしています。

このフィルタを使うと赤外線に近い波長の光線のみが透過してくるようになるため、ビューファインダーなどでカラーの映像として見ると真っ赤な映像となります。これをモノクロ映像として撮影することで、赤外線を多く出している箇所は白っぽく(光が多い)、少ないところは黒っぽくなり、全般的にはコントラスト高めで、赤外線を多く反射している木立の緑などが際立って白く映るちょっと非日常的なモノクロ映像が得られます。

SONY α7III , Planar T* FE 50mm F1.4 ZA , Kenko Tokina PRO1D R72

 

これが自分の見ている”いろのないゆめ”か?と言われると、なんとなくこんなイメージ、と言うだけのことですが^^;

SONY α7III , Planar T* FE 50mm F1.4 ZA , Kenko Tokina PRO1D R72

 

最近、いいなと思うのは、高感度・・しかもISO25600とか32000とかで撮影しても、普通に画として成り立つカメラが出てきていることです。
赤外線撮影において何故いいか、と言うと、ご存知の方も多いかと思いますが通常赤外線フィルタはNDフィルタでいうとND400相当の透過率・・つまり真っ黒のフィルタなので、例えばISO100で撮影すると日中でも30秒とか露光させないと適正な露出が得られなかったのです。なので三脚立てて構図決めて30秒露光して・・と実にテンポが悪い感じの撮影になりがちでした。

例えば次の1枚・・

SONY α7III , Planar T* FE 50mm F1.4 ZA , Kenko Tokina PRO1D R72

は,データを見るとISO25600で、+2ぐらいに露出補正していて、シャッタースピードは1/20でした。手ぶれ補正も強力な昨今ですので、これなら普通に手持ちで撮影できますし、一眼レフ機のファインダー内では真っ暗ではなにも見えない(ND400相当だから)ですが、ライブビューを使ったり、そもそもミラーレス機なら露出が反映されるた映像がビューファインダー内に表示されるので、ほぼ普通に撮影する感覚で撮れます。

ちょっとピントだけはAFを100%信じない方がよくて、各社呼び名は違いますがAFした後にMFで調整(SONYだったらDMF)みたいなモード使うとかした方が良い結果を生みます。通常の可視光線と赤外線の波長の差、などによりAFが正しく動作しないことによるようです。
そしてそれぐらいのシャッタースピードでスチルが撮れる、と言うことは、フレームレート30p前後で動画も撮影できるということになります。
これはちょっとテストのつもりで、手持ちでぷらっと撮っただけの映像ですが、例えば電動ジンバルとの組み合わせで、手持ちで4Kの赤外線映像が撮れたりするのは今までは全く考えられなかったことなので、なかなかチャレンジングです。

 
IRフィルタ、結構お値段としては高いのですよね・・67mmでも実質売価8,000円前後とか。

ちょっと遊んでみよう、という感じでは使えないかもしれませんが・・

色々な進化によって日々できることが増えているような状況なので、クリエイターのはしっくれにとっても面白い世の中ではあると思います。

 

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