2018
26
Aug

マクロ写真

高感度性能の進化

アイキャッチ画像撮影:Panasonic GH5S , OLYMPUS ZUIKO DIGITA 50mm F2.0 Macro

 

 

私の”写真”の始まりが花の写真・・それも極端なマクロ写真からだったことは、何回か記事にしたり呟いたりしてきました。
そこからちょうど10年が経って、マクロ以外のアプローチも様々に試すようになって、それこそドローン空撮のスチルとかマクロどころか地球の丸みが分かるほど飛び抜けてワイドな写真まで撮影するように(笑)

ただ、マクロで撮っているもの、撮りたいものは初めての1枚の時からそんなには変わっていません。
肉眼では見ることができない領域を覗くことは、時に想像すらできない美しい象形や色彩を目にすることがあるのです。

ただ、暗い温室内で花芯の奥の奥の方を、マクロレンズの撮影最短距離で手持ち撮影で覗く・・つまり光量不足でシャッタースピードが遅くなり極めてぶれやすいのと、1mm,2mmしかない被写界深度を前後させているので、ピントがずれやすい撮影なんですが、最近の高感度性能の向上で、そう言う面での難易度は次第に下がってきている、と感じています。特に高感度性能の進化がもっとも寄与しています。

今、持っているマイクロフォーサーズの機体はPanasonicのGH5Sだけなんですが、GH5Sは思いっきり動画にフォーカスしている機体で、画素数を1000万画素程度まで落として1素子あたりの受講容積を向上させることで、従来のマイクロフォーサーズ機では考えられないほど高感度性能を上げています。
Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GH5S ボディ ブラック DC-GH5S-K
Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GH5S ボディ ブラック DC-GH5S-K

 

なんで動画機に高感度がいるのか??といえば、動画では秒間あたりの撮影フレーム数(一般的には秒間24フレーム、30フレーム、60フレームあたり)があるのですが、この秒間フレーム数以下にはシャッタースピードを下げることができない・・つまり30フレの動画ならシャッタースピードは1/30以下にならない、と言うことが第一にあり、また被写体も動き続ける場合がほとんどなので、静止画でいうスローシャッターで露光量を稼ぐ、という手法が使えないことが第二にあるため、ISO感度で露出を調整せざるを得ないからです。

一方で4Kの動画(3840*2160)でも、800万画素弱しか使われないので、GH5SやSONYのα7SIIのような動画特化機は1000万画素程度にまで意図的に下げることで飛び抜けた高感度性能を実現しています。
例えば下の一枚はISO6400でSS 1/200で撮影しておりますが、マクロ写真の場合なんかは少しノイジーでも全然問題ない場合がほとんどなどで、ISO25600ぐらいまでは使っています。つい最近まではISO400とか800でブレブレマクロを沢山作っていたのに比べると格段に歩留まりが上がっていて、”撮影して魅力あるところを見つける”ことにより多くの時間を使うことができるようになった気がします。

 

Panasonic GH5S , ZUIKO DIGITAL 50mm F2.0 Macro

私自身はGH5Sはもちろん動画のために買ったのですが、それがマクロ撮影の役にも立つ、とは我ながら発見でした。
もっともマクロ撮影に役立つ!・・・と感じているのは、世の中に何人もいないかもしれません(笑)

 

Panasonic GH5S , OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 50mm F2.0 Macro

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。