2017
11
Oct

ドローン動画空撮

そこにある危機

DJI Phantom4 PRO

 

本日、アイキャッチ画像に使っている画像は、Phantomで撮影した4Kムービーからの切り出しです。
その時の動画のフレームレートにもよりますが、一般的な撮影ではFHD/30pあるいは60p, もしくは4K30pを使っていることが多いです。このため、シャッタースピードは1/60〜1/30前後の、スチルとしてみれば比較的低速と言えるシャッタースピードを選択しています。
シャッタースピード・・は、なんだかスチル専用で動画にはあまり関係ないように思えますが、実際のところは密接な関係があって、フレームレートの2倍速くらいまでに留めておかないと、特に動きがある被写体を撮影している場合滑らかな動画になりません。
日中、シャッタースピードを1/60とか1/30に落とすのはかなり大変で、最低ISO感度にして最小口径まで絞っても多分1/30までは落ちませんし、回折による小絞りボケを防ぐためには、センサーの小さい(1インチセンサー)Phantom4 PROのジンバルでは絞りはf5.6ぐらいまでにしておきたいところです。
このため、日中の動画撮影ではND16やND32フィルターが欠かせません。必需品です。

っとこの辺りのウンチクはこのあたりにしておいて。

 

ちょっとなるべく波に近いショットが欲しかったので、ギリギリ低空飛行をさせておりました。

動画はこちら。

 

 

FPV画像で見る限り、結構大丈夫かな、と思っていたのですが、手元に返したPhantomちゃんのスキッド(脚)を触ったら濡れてました・・危険でした。
かなり波頭ギリギリ上を飛んでいました。波に触った・・というより、飛んできた飛沫がついた感じでしたが、まあギリギリでした。

なぜかというと、Phantom4のカメラは広角なので(35mm換算で焦点距離24mm)距離感は人間の目より大げさに表現されます。実際にはまだ距離がある・・と思っても、すぐ近くにあることが多いです。こういう時は、FPVではなくてきちんと目視で操縦しないと・・
また、電波の飛び方の特性で、あんまり海面近くは電波が減衰してしまうので注意が必要です。幸い、この日はそれでGoHomeかかったり・・とか警告が出たりすることはありませんでした。

フォトグラファーとしての性質上、目の前のFPV画像=カメラでいうファインダー内の映像を凝視してしまいがちですが、ドローンの場合は撮影しながらもいろいろな方面からの情報を多角的にキャッチしないといけないです。が、なかなかこういう修練はドローン練習場やシミュレーターでは積むことができません。事件は現場で起きるからです(笑)

安全マージンを確保しながら・・自分の技能ではここまで、という安全マージンを確立しながら・・技能向上に努めます。

 

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