Nikon D810 , Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21
天文を観るのはとても好きです。特に海で見ることが。
観る専で、星のこと自体の知識は皆無に近いです(笑)
また、デジタルでの撮影によって、カメラが天文を観るためのツールとして非常に有力であることに気がつきました。
例えば、平地ではほぼ肉眼で見ることが叶わない天の河などが、高感度+数十秒の長秒露光で可視化できるからです。
トップ画像は本日の朝方、ご友人にお誘い頂いて数人で夜通し天の河撮影して撮影してきたものです。場所は九十九里海岸です。
少しモヤが出ており、周囲の環境光を反射し、さらに雲も出ており天の河撮影にはなかなか厳しい条件でしたが、それでも少し映りました。
流れるような砂の風紋も一緒に写しこんで、さながら天の河と地の河と、といったところでしょうか
星そのものの撮影にはなかなか素晴らしいコンディションでした。
天文も地上の出来事も全て物理の法則で動いていますが、それを手っ取り早く自分の目で見て確認できるのが、海で天文を観ることだと思っています。
例えば天の北極が頭の真上ではないところにあり、星の軌跡の長秒露光にしても東西南北全てで軌跡が変わることで、地球の地軸が傾いていることを体感できます。
北の空、北斗七星の軌道
東の空、天の赤道付近
南の空、夜明けとともに星の光跡も消えて行きました。
また、砂の風紋は、複雑な流体法則に従って描かれる美しい造形です。
後ろの明るい天体は昇ったばかりの月です。今の月齢だと、昇った直後に太陽も昇り、その存在をかき消されてしまいます。
このような写真は、どちらかというと風景の記録に近いもので、私の場合はこれを作品に・・ということはあまり考えていません。
どちらかというと、万有に働く定理のようなものを、自分の目で可視化できるし、その行為が好きだからいい歳して徹夜で夜撮影したりしてしまうのだと思います(笑)
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