2018
1
Feb

雑記

今頃、”いま、会いにゆきます”を観る

2月はわけあって映画監督になることになっております。

で、これから自分が脚本書いて撮影していくものに、少しだけプロットが似ているところがあるので、映像上参考になるところはないかな??と、強烈に今更感はありますが(笑)竹内結子さんと中村獅童さんが演じられた”いま、会いにゆきます”を観ました。

今、映像教わっているくせに、私自身は映画とかドラマは殆ど観ません。
特にドラマって、何だか没入できないというか、やっぱりどこか学芸会的雰囲気がどうしても拭えず。どうせ演じている、ならもっとライブ感がある舞台やミュージカルのようなものの方が好きです。
ドラマはまあ別として、映画は今こういう状況なので、この3ヶ月でここ10年分ぐらいに相当する量を観ている(というか観なさすぎww)のですが、少なくとも映画に関してはだいぶ考えを改めました。何事も食わず嫌いはいかんですね。

で、”いま、会いにゆきます”なんですが、ちょっと竹内結子さん・・というか中村獅童さんも含め”映画俳優”という人種がすげーと思いました。

だいぶ前の映像、とはいえ、筋を詳しく書くのは差し控えますが、有名な”ひまわり畑での告白”のシーンがあります。見たことがある方はお分かりかと思いますが・・

このシーンの手前まで、竹内結子さん演じる澪、中村獅童さんが演じる巧、は、恋に関して二人とも天然記念物級の奥手という設定で、出会ってから何年かかっても恋愛が進展しないのですが、このひまわり畑のシーンの澪は、突然大人っぽく自信に満ちて、母性すら感じさせるような雰囲気を纏って現れ、ここから決定的に澪と巧が結ばれていくことになっていく、という場面です。
何だかもう画面に澪がフレームインしてきたその瞬間から、立ち振る舞いや纏っている空気だけでそう感じさせます。普段映像をボンヤリ見過ごしている(笑)私ですら、うわーと感じます。
これまでの流れからすると不自然なほどでもあるのですが、これは”そうなるべきシナリオ”だからなんです。(映画の最後でわかります)

一方の中村獅童さんはその竹内結子さんの演技に引っ張られず、これまで通りの奥手で弱気な巧の雰囲気をそのまま保ち、ある出来事を経て突然大人に変化した澪との対比が描かれています。
セリフももちろんそういう雰囲気で語られるのですが、話さなくても発する空気まで変わっている、空気まで演じる人種なんですね・・この人たちって。
そして制作サイドもそういう空気を逃さず撮影する技術を持っているのだと思います。
参考になる場面はないか?と取材風味で見始めたところ、ものすごくハマって普通に何回も見てしまい、帰って色々なことが遅れております(笑)

あー、きっと優れた映像をたくさん見てないんだなぁ。反省。
というか、純粋に映像の美しさやストーリーを味わう、と、ただその単純なことだけで良いのに、あれこれ考えすぎて余計なフィルターを持つようになっていたんでしょうね。

 

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